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全日本選手権シリーズランキング
 

< 写真&レポート

3点差で勝利
連勝した黒山健一

1ラップ目からトップに出た
渋谷勲は2位

小川友幸は3位

国際A級スーパークラス

2010全日本トライアル選手権シリーズ第2戦九州大会

九州大会は、3年間の鹿児島での開催の後、今年は熊本県に会場を移して開催された。新しい会場は、八代海に面した海水浴場施設をパドックとし、その背後の山をセクションとした。会場決定から開催までの時間が短かったため、今回は開催が最大の目標となったが、今後、時間と共にすてきな会場となっていくにちがいない。そして今回は、10セクション2ラップをまずおこない、国際A級については上位15名(スーパークラスは全員)が午後に行われる“決勝”に進出するという新システムが試行された。

新しい会場が決定したのは、開催の直前だった。今回はセクションも厳し目だったが、それ以上に造成直後で、ラインのまったくできていない会場のむずかしさも加わっていた。

第2セクションで突然転倒して5点になるという波乱のスタートではあったが、今回好調だったのが渋谷勲(ホンダ)だ。華麗なクリーンが連発。1ラップ目からトップに出た。

一方、チャンピオン黒山健一(ヤマハ)は、難セクションの攻略にてこずったか、3セクションから3連続5点となるなど、1ラップだけで5個の5点を取って万事休す。1ラップ目の順位は、なんと5位だった。

この機に乗じるべき小川友幸(ホンダ)や野崎史高(ヤマハ)も、またペースをつかめないでいた。小川はそれでも1ラップ目に渋谷に8点差の3位につけたが、野崎は黒山に2点遅れての6位で1ラップを終えることになった。

2位につけたのは、がぜん調子を上げている田中善弘(ベータ)。小川毅士(ベータ)の移籍で刺激を受けたという田中だが、その効果は大きかった。

そして1ラップ目4位で気を吐いたのが、ルーキー2年目の柴田暁だった。その減点は、黒山と同じ。柴田の勢いは、このところ上り調子だ。それでも、2位の田中から6位の野崎までは7点差と、2ラップ目以降の展開はまったく読めない状況だった。

2ラップ目、黒山がややペースを戻してきた。16点は渋谷の1ラップ目と同じ。野崎や小川友幸が20点を切れなかったことを考えれば、復調まちがいなしだったが、しかし2ラップ目、渋谷の減点は15点。さらにベストスコアをマークして黒山を引き離した。

しかし渋谷には、9点のタイムオーバー減点があった。これがセクションの減点の印象以上に両者の現点差を縮め、2ラップが終わったところではふたりの点差は2点となっていた。

今回の試合システムは、予選と決勝スタイルでおこなわれるもの。午前中の2ラップのあと、お昼休みのインターバルを置いて、午後に1ラップの決勝が行われる。

2点差となって、決勝に向けて心機一転の再スタートが切れたのが黒山だった。今回はセクションが厳しいから、2点差はあってないようなものだった。

いつもの試合スタイルでいえば3ラップ目、そして勝負の決勝。黒山が減点したのは4ヶ所、たいして渋谷の減点は3ヶ所だった。しかしそのうちの2ヶ所で、黒山が3点、渋谷が5点。うちひとつは、2ラップ目に渋谷がたったひとり1点で通過した、絶壁の岩盤も含まれていた。

結果、勝利は黒山のものとなった。タイムオーバーを含む点差は、最終的には3点。絶好調とはいえない状態での勝利は、黒山の強さを改めて実証するものとなった。

【黒山健一のコメント】

どうしてでしょう。今回はまったく集中ができずに、これは優勝は無理なので、2位狙いでと目標を定めて走っていました。それでも午前中が終わったときに渋谷君と2点差だというのを知って、今日のセクションでの2点差はあってないようなものですから、午後の1ラップをがんばってみようと走った結果が今日の勝利でした。いやぁ、勝ててよかったです。

【渋谷勲のコメント】

なんとしても、同じ人ばかりが勝っているという状況にストップをかけたかったのですが、3ラップ目にちょっと失敗があって、勝てませんでした。でも今回は、セクションもむずかしくて楽しかったし、よい戦いができたと思います。タイムオーバーが残念だったけど、それも含めて今日の結果なので、次、またいい戦いをしたいです。

【小川友幸のコメント】

よい結果ではなかったですね。体調もあまりよくなかった。でも接戦の中、表彰台まで復活してきたのはよかったです。今回は5点がいくつかあって当然の難セクションばかりだったのですが、ライバルが5点を取っているところで、同じように5点を取ってしまったことが、今回の敗因でした。


ベータにスイッチした
田中裕人が優勝

国際A級

長く務めた小川毅士のアシスタント業から、今年はライダーとして復帰した田中裕人(ベータ)が快勝した。

田中はしかも今回からマシンをベータにスイッチ。まだまだ乗り慣れないといいながら、勝負のことはなにも考えずに走りきり、復帰2戦目、マシン乗り換え初戦にしての勝利を得た。

ベテランライダーの活躍が光る今シーズンの国際A級だが、昨年のB級チャンピオン山本直樹(ホンダ)が、2ラップを終えて8位で決勝に進出、決勝でやや順位を落とすものの、11位で国際A級初ポイントを獲得した。14位で予選通過して7位にはいった藤原慎也(ホンダ)や、10位の滝口輝など、若手ライダーの活躍も注目に値する。

【田中裕人のコメント】

淡々と走った結果、勝ちました。ライバルのこととか考えるとだめになることが多かったし、とにかく今は、楽しくトライアルができればいいと考えているので、そういうつもりで走ったら、意外に自分のいきたいようにマシンが走ってくれて、いい結果が出ました。

 


I国際B級初優勝
平井賢志

国際B級

前回2位の窪谷貴正(ホンダ)が1ラップ目にトップ。しかしわずか2点差で1ラップ目に2位につけたのが、平井賢志(ホンダ)だった。

平井は2ラップ目にベストスコアをマークして勝利。全日本のフル参戦は今年が2年目という平井の、初勝利だった。

若手ライダーでは、中部の岩田悟が3位表彰台を獲得した。岩田のお父さんは中部トライアル委員長、岩田稔(ホンダ)。ここでも、二世ライダーが育っている。

【平井賢志のコメント】

下見の時はむずかしいと思ったんですが、走ってみたら意外に走れました。猪名川に似た感じなんで、いい感触はありました。でも優勝できるとは思っていなかったです。これを目標にして走っていましたから、今はとってもうれしいです。

 



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