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MOTO1
Rd.6 Nagano 8/30(sun) 伊那サーキット |
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Photo:N.Shinohara |
MOTO1第6戦Naganoラウンド。 |
8月30日(日)、第6戦NaganoラウンドがIna Circuitで開催された。天候が危ぶまれたが好天に恵まれ、多くのお客様に楽しんでいただけた。調べたわけではないが、女性のお客様と固有選手のファンの方々が増えたように感じた。 |
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#2佐合、今期2勝目。
#2佐合(Honda)が本来の強さを見せた。Pole PositionからHall
Shotを決めると、2位以下を一気に引き離す。2番手には#11森田(Suzuki)、#6金児隆太(アプリリア)と続く。が、第1ダートで#11森田がクラッシュ。#6金児隆太もそれに巻き込まれ大きく順位を落とす。
逃げる#2佐合を代わって追ったのは#3松本(ハスクバーナ)と#4増田(Yamaha)。#3松本はスタートミスで#2佐合に離されたものの、中盤以降徐々にその差をつめて行く。が、#2佐合は安定した走りで逃げる。結局#3松本の追い上げは届かず、#2佐合は余裕で逃げ切り今期2勝目をあげた。シーズン後半戦に強いのが#2佐合の特長だ。逆転チャンピオンに向けて、漸くエンジンがかかったようだ。2位には#3松本(ハスクバーナ)、3位には増田(Yamaha)が入った。
現在シリーズランキングポイントトップの#3松本選手は、この長野ラウンド終了とともに世界戦に出発する。今年のMOTO1への参戦は第7戦キャンセル、最終戦は未定となっている。残り2戦を佐合が勝てば逆転でチャンピオンとなる。後半戦に強い佐合ならば可能性は十分にある。
#6金児隆太選手もこの第6戦終了とともに、世界戦にスポットで挑戦する。そして#2佐合選手も可能な限りAMAのスーパーモトに参戦するという。MOTO1は始まってまだ数年ではあるが、急速な進化をとげているようだ。
(※#1星野は春の怪我が悪化、この第6戦には参戦せず)

ジョーズこと#4増田が3位に入る。増田は今年、全戦参戦ではない。はやりこの増田がもどってくるとレースが面白くなる。 |
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5位に入った#9金児伸二(モトスポーツK’s)。最終コーナーで#7大塚に仕掛けるも一歩届かなかった。 |
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4位の#7大塚。絞りに絞って身体を作った成果か、上位に食い込んだ。 |
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勝利した#2佐合。今年はこのMOTO1以外にもAMAスーパーモトにもスポットで参戦する。 |
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地元長野の鉄人#9金児伸二が5位に入った。なんと49歳!6位に入った#13金児敏之はこの金児の長男、序盤に3位を走った#6金児隆太は次男だ。 |
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2位の#3松本。この第6戦以降は世界戦に挑戦する予定だ。この第6戦で勝って、シリーズチャンピオンを決めてから海外に行きたいところだっただろう。 |
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#2佐合、今期2勝目(ブルーヘルメットMSC)。身体のどこにも力の入っていない、まるでマシンの上で舞うようなライディングが戻ってきた。 |
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2位の#3松本。(Agip Husqvarna
RACING WORLD with CPsports)スタートミスで出遅れたのが最後まで響いた。 |
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3位は#4増田。(ジョーズレーシングヤマハ+レアルエキップ) |
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4位には、このところツキのなかった#7大塚が入った。(Te’s倶楽部ハスクバーナ) |
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1位 |
#2 |
佐合 潔 |
ホンダ 09 CRF450R |
ブルーヘルメットMSC |
2位 |
#3 |
松本 康 |
ハスクバーナ 09 SM450RR |
Agip Husqvarna RACING WORLD with CPsports |
3位 |
#4 |
増田 智義 |
ヤマハYZ450F |
ジョーズレーシングヤマハ レアル |
4位 |
#7 |
大塚 忠和 |
ハスクバーナ 09 SM450R |
Te’s倶楽部ハスクバーナ |
5位 |
#9 |
金児 伸二 |
ハスクバーナ 09 SM450R |
モトスポーツK’s |
6位 |
#13 |
金児 敏之 |
カワサキ KX450F |
TEAMアクト |
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#21渋井、今期4勝目。
#21渋井(BEAST EYE RACING Club Moto Roman)が安定した速さで勝利、今期4勝目を上げた。これでシリーズチャンピオンに王手をかけた。
レース展開はこの#21渋井を#1小林(Te’s倶楽部 ハスクバーナ)、#33富田(Tommy-Style 75Honda)、#42坂牧(BEAST
EYE RACING Club Moto Roman)が追うという戦いとなった。しかし現在シリーズポイントトップの#1小林がジャンピングスタート。2位につけるも、ストップ&ゴーのペナルティで順位を大きく落とす。次に#21渋井を追いつめたのは、チームメイトの#42坂牧。
この2人は身体をぶつけ時にマシンが当たるというドッグファイトを展開。あわやクラッシュというシーンも数多くあった。この2人は絶対に譲らない。チームメイトだからこそ、この2人の戦いは熱い。しかしそれも#21渋井がクレバーに処理し、この戦いを制した。2位にはその#42坂牧が入り、3位は#33富田が入った。ペナルティで一時は下位まで落ちた#1小林が4位に食い込んだ。この#1小林のレース中のベストラップを叩き出す追い上げは、トップ2人のドッグファイト以上に観せた。
4勝目の#21渋井。「この勝利は、チーフメカの神保氏を初めチーム全員のおかげです。BEAST
EYE RACING Club MotoRomanのチームメイトである坂牧君とワンツーをとれたのもうれしいですね。」 |
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2位の#42坂牧。坂牧選手は関東地区でモタードスクールなどを開催し、モタード文化の普及に努めている。 |
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5位に入ったのは#98ベンバサット・ミッキー。今年moto2からmoto1openにステップアップし、コンスタントに上位に入っている。 |
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3位の富田。チャンピオン争いから一歩後退した。しかしチャンスが消えた訳ではない。 |
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6位に入ったのは#27山下朋希(アルタイヤレーシング)。 |
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今期3勝目、#21渋井(BEAST
EYE RACING Club MotoRoman)。#42坂牧とのバトルを制しての勝利。 |
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2位は#42坂牧(BEAST
EYE RACING Club MotoRoman)。#42坂牧は昨年まで怪我で苦労していたがが、今年は着実な走りで結果を出している。 |
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3位は#33富田(Tommy-Stayle
75Honda)。今回は元気がなかった。 |
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#1小林はジャンピングスタートのペナルテイで下位に落ちるも4位に食い込んだ。(Te’s倶楽部ハスクバーナ) |
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1位 |
#21 |
渋井 健 |
ホンダCRF450R |
BEAST EYE RACING Club MotoRoman |
2位 |
#42 |
坂牧 隆夫 |
ホンダCRF450R |
BEAST EYE RACING Club MotoRoman |
3位 |
#33 |
富田 真司 |
ホンダCRF450R |
Tommy-Style 75Honda |
4位 |
#1 |
小林 好美 |
ハスクバーナSM450R |
Te’s倶楽部ハスクバーナ |
5位 |
#98 |
BEN-BASSAT Micky |
ホンダCRF450R |
MOTO禅×CPスポーツ |
6位 |
#27 |
山下 朋希 |
ハスクバーナSM450RR |
アルタイヤレーシング |
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またもや#山下と#5高山。今回は#2山下が勝利。
このmoto2クラスは、#2山下(アルタイヤ ハスクバーナ レーシングチーム)と#5高山(BEAST
EYE RACING Club MotoRoman)の2人の戦いが開幕から続いている。そして今回もこの2人による厳しい戦いとなった。
ここでこの2人について軽く紹介したいと思う。
#2山下のマシンはハスクバーナという海外製モタードタイプ一般市販車がベース、排気量もレギュレーションにあわせ250cc以上に上げている。
一方#5高山は国産モトクロッサーをベースとし、モタード用に仕上げたマシン。当然250cc。という全く違うタイプのマシンで戦っている。
が、共通点もある。この2人はモトクロスの経験が無い。オフ経験が無いと上位には上がれないというイメージがあるMOTO1だが、このようなライダーも数多くいる。
今回決勝グリッドPPを獲得したのは#2山下。しかし1コーナーをトップで駆け抜けたのは2番グリッドスタートの#5高山だった。しかし、直後の3コーナーで#2山下がラインをクロスしすぐさまトップを奪う。その後も#2山下は暴れるFタイヤを押さえつけ、背後につける#5高山をなんとか抑える。
残り2ラップ、それまで様子を伺っていた#5高山がついに第2ダートで仕掛ける。ダートで一気にその差をつめ最終コーナーに並んで入ろうという作戦だ。がしかし#2山下は予想していたのかそれを抑えきる。そして最終ラップ、再度ダートで#5高山が仕掛ける、が山下は冷静だった。
最終コーナーをトップで立ち上がってきたのは#2山下。そしてチェッカー。#5高山のチャンピオン決定を自らの力で阻止する2勝目を上げた。
2位はその#5高山、3位には#18迫田(R.P Bear & CUSTOM2)が入った。#18迫田はうれしい初表彰台となった。
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4位には#6多川が入る(MOTO禅×Kei’s×C.M.A)。
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5位は#32栗本。第3戦以降、コンスタンントに上位に食い込んでいる栗本。 |
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5位は#32栗本(C.G.PHANTOM RACING)。栗本は前戦に続いての入賞。 |
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勝ったのは#2山下(アルタイヤ ハスクバーナ レーシング
チーム) |
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2位の#5高山(BEAST
EYE RACING Club MotoRoman)スタートで#2山下の前にでたのだが。 |
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3位に入った#18迫田(R.P Bear & CUSTOM2)前を行く#16大西をオーバーテイクしての3位入賞。 |
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4位は#16大西(98%RACING & FENNEC)。 |
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1位 |
#2 |
山下 政弘 |
ハスクバーナ 09 SM250R |
アルタイヤ ハスクバーナ レーシング チーム |
2位 |
#5 |
高山 直人 |
ホンダ CRF250R |
BEAST EYE RACING Club MotoRoman |
3位 |
#18 |
迫田 旭 |
ヤマハYZ250F |
R.P Bear & CUSTOM2 |
4位 |
#16 |
大西 健太郎 |
スズキRMZ250 |
98%RACING & FENNEC |
5位 |
#32 |
栗本 英光 |
ホンダCRF250R |
C.G.PHANTOM RAC |
6位 |
#10 |
松本 和資 |
ハスクバーナ SM400R |
CP SPORTS アルタイヤレーシング |
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選手たちによるミーティング。
土曜日に選手と主催者によるミーティングが行われた。目的は参加する側(走る側)からの提案を主催者に出すことでMOTO1をより良くすること。
今回はダートセクションのラインを複数化することでパッシングポイントを積極的につくるなどの工夫が施された。また「このMOTO1は将来どこに向かうのか」という議題も上がった。レースに参加する側が今あるシステムを受け入れるだけではなく、積極的に参加しMOTO1という新しいモタースポーツを創って行こうという動きが見えた。レースの民主主義化の様にも感じた。非常に濃い内容であったが、レース前日という時間の無いなかでのミーティングであることが残念だった。また、進化しようにも費用が無く何もできいないという状況は、大きな問題と言える。
選手によっては小さなチームの場合もあり、選手自らこのミーティングに参加することでレースの準備が進まないという状況があった。が、そのような選手も自分の都合を置いてMOTO1全体の進化を優先しミーティングに参加した。MOTO1というスポーツは、このような選手達によっても創られていると感じた。 |
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