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全日本選手権シリーズランキング
 

写真&レポート

優勝した黒山健一
最終戦を前に15ポイントリード
小川友幸は
同点、クリーン差で2位
野崎史高は、3位に

国際A級スーパークラス

2008全日本トライアル選手権シリーズ第6戦 中部大会

昨年は最終戦として組まれていた全日本選手権中部大会。
会場はここ数年と同じくキョウセイドライバーランド。岡崎市にほど近く、会場は多くのギャラリーでにぎわった。これは、やはり中部ブロックが試験的に運用している、SS(スペシャルセクション)制を取り入れて、観客が見やすい全日本大会を模索している結果でもある。

5戦中4勝を挙げた黒山健一(ヤマハ)は、ほぼタイトルを手中にしている。逆転の可能性がゼロではないが、トライアルではリタイヤ=無得点という結果となることがほとんどないし、ここ数年、黒山は表彰台から脱落したことすら少ない。残り2戦でランキング2位小川友幸(ホンダ)に12点差をつけた黒山は、4位をキープすれば2008年の全日本チャンピオンとなれる。

もちろん黒山自身、そんな計算をよしとはしていない。競技に出るからには、目的はただひとつ、優勝だ。そしてそれは、チャンピオンの目がほとんどなくなってしまった小川にとってみても、同じ。ゼッケン1を返上するのは百歩譲ってよしとして、ゼッケン1がまだ1勝もできていないのは納得ができる事態ではない。

SS以外の12セクションは、全クラス2ラップする。第1セクションと9セクション、最終セクションは、IASとIAは同じラインを使用した。IAにとっては難度が高いセクションとなったが、逆にそれならIASが全員クリーンするかといえばそんなこともなく、トライアルがメンタルスポーツである証も見せることになった。

第2セクションからは難セクションのオンパレード。今回から全日本選手権に復帰した渋谷勲(ホンダ)は第2から第8まで7連続5点を喫してしまった。野崎史高(ヤマハ)と田中太一(ホンダ)も、第8までで4つの5点をとってしまった。ふたりとも「今日は調子が悪い」と嘆くが、それにしてもセクションの難度が高いのも事実だ。

そんな中、好調なのは小川友幸だった。第8では5点となってしまったものの、小川の5点はこれがこの日初めてで、1ラップめ唯一の5点となった。1ラップめの小計は、10点ちょうど。これに2分のタイムオーバー減点が加わって12点。一方黒山は、5点ふたつと同じく2分のタイムオーバーを含んで減点16。3位の野崎は1ラップめの減点が32点だから、ふたりだけが突出した好調ぶりだ。小川の落ち着いたライディングぶりは、今シーズン久しく見られなかったチャンピオンのライディングだった。

しかし2ラップめ、小川がやや調子を落とした。直角の山肌を登る第7、第8のふたつをともに5点となったのが痛かった。黒山は、第7で1点ついたのみだから、この差は大きい。ラップ13点は全体の中では悪くない結果なのだが、黒山が7点で追い上げたから、形勢はあぶなくなった。

12セクション2ラップを終え、3つ用意されたのがスペシャルセクション。ひとつめは土の斜面に岩を設けて、最後には特大の大岩に飛びついていくという一大スペクタルセクション。ふたつめは最後に巨大なドラム缶に登る。ここはドラム缶も難関だが、実は手前の複雑に組み合わさった岩々がくせものだった。みっつめは本部近くの土手を、上の上のほうまであがっていく。お客さんから見たら、空の上まで登っていくように見える。各セクションにはMCもついて、盛り上がりも充分。このMC、実は国際B級クラスを走っていた中部ブロックの主催メンバーの仲間で、自身がライダーだけに、解説にも当を得たところが多かった。
3つのSSの中では、ふたつめの難度が高かったようだ。野崎、渋谷勲、そしてなんと、黒山健一も5点となった。小川友幸が、なんとかここを3点で通過。このセクション、坂田匠太(ガスガス)、井内将太郎(ベータ)、尾西和博(ホンダ)らが3点、小川毅士(ホンダ)が1点で抜けているのに対して、上位陣が軒並み減点してしまったのが不思議。ただひとりここをクリーンしたのが、田中太一だった。

黒山は3つ目のSSを抜けて勝利を確信していた。実際には黒山のパンチにはひとつミスがあり、正式結果にはもう5点が加算されることになるのだが、それでも小川とは同点、クリーン差で黒山の勝利となった。小川にすれば、あと1点減点を減らせていればサイドの逆転で勝利が可能だっただけに、くやしい戦いとなった。
3位と4位は、それぞれ不調だと嘆く田中と野崎。4位になりたかったと語った渋谷勲が、それでもSSで小川毅士を逆転して5位に入った。

渋谷が復帰したため、IASクラスは12名が出場。IASクラスでは出場台数に関わらず10名までがポイント獲得となるため、今回は坂田匠太までがポイント獲得者となった。。

【黒山健一のコメント】

「今日は小川選手がとても調子が良かったので、ふつうに走ったのでは勝てない。小川選手の上をいくライディングをしなければいけないと思いました。それでも、ぼくのライディングも微妙で、2ラップめの7セクションのヒルクライムでぼくがいけたのが勝利につながりました。マシンもからだも問題なく試合を進めることができて、よかったです。最終戦も、チャンピオンとして勝って試合をまとめたいですね」

【小川友幸のコメント】

「ぼくのライディング自体はよかったです。でも1ラップ中盤から試合後に、ちょっと釈然としないことがあって、あまり後味はよくないです。今回はトラブルなどがあって自分のマシンで調整を始められたのがレースウィークに入ってからですから、そんな中ではいい戦いができたとは思いますが、それにしても勝てなかったというのがくやしい結果です」

【野崎史高のコメント】

「今日は、はっきりいって調子が悪かったです。いつもならなにも考えずにいけるようなところでも考えてしまって、その結果、失敗するということが多かった。それでかみあわなくて、しかも時間がなくなっていて、切り替えをする時間もなく、1ラップめはそのまま走ってしまった。これで、もうトップの二人は手が届かないところにいってしまった。2ラップめには少し調子が戻ったのですが、それでも本来の調子じゃなかったです」

 


柴田暁、嬉しい初優勝!
西元は4位だかタイトル決定

国際A級

柴田暁(ホンダ)が自身初優勝。1ラップめから2位以下に大差をつける勝利だった。クリーン数勝負では西元に負けたものの、5点たったひとつはほかにない特筆もの。柴田はこれで再びランキング2位に浮上して、来シーズン、IASクラスで走ることに期待を膨らませている。

ランキングトップの西元良太(スコルパ)は1ラップめの11位からよく追い上げ4位に入った。西元はこれで2008年の国際A級チャンピオンを決定したことになる。

【柴田暁のコメント】

「うれしいとしかいいようがありません。全日本で初めての勝利なので、もう本当にうれしいです。1ラップから勝利の予感はあったんですが、勝利を意識して崩れてしまってはと、よけいなことを考えないようにして、とにかく走ることに集中しました。セクションも、難関がふたつくらいあっただけで、きちんと抑えればオールクリーンができそうな感じではありました。次の最終戦も、スーパーにあがるために、気分よく勝利したいところです」

【西元良太のコメント】

「応援、ありがとうございました。1ラップめがよくなかったのですが、2ラップめに調子を戻すことができました。どんな状況でも、自分のベストを尽くせるようになったところが、今年の自分の成長だなと思う。来年はたいへんなチャレンジになると思いますが、がんばっていきたいです」

 


小野田理智、優勝
タイトル獲得は目前

国際B級

小野田理智(ホンダ)と上福浦明男(シェルコ)の争いは、中国大会で上福浦が失速してから、すっかり小野田のペースとなった。小野田はタイトル獲得目前だが、あと3点足らずでタイトル決定は最終戦に持ち越された。

今回のヒーローは2位に入った松岡一樹(ホンダ)。松岡は今年から国際B級を走るルーキーだが、去年はエキシビジョン125クラスで修行を積んだ第一期生。エントリーの増えない125クラスだが、このクラスで武者修行をした結果が、今回の大金星につながった。あとに続く若手の登場に切望すると同時に、松岡が今後さらに大きな成長をしていくことを期待したい。

【小野田理智のコメント】

「今回は、実は手首を負傷していて、それが痛かったんですが、2ラップめにはそれも気にならなくなって調子よく走れました。他の選手のことは気にせず、自分の走りに集中できました。セクションは、前の日に下見をした時点ではかなり難易度も高かったのですが、手直しがされたようで、気持ちよく走れることができる設定だったと思います」

 



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