125ccでの挑戦を続ける成田匠(ヤマハ)が4勝目を挙げた。今回も、そこここのセクションで125ccを懸命に走らせる成田の姿を見ることができたが、結果を見る限り、三谷英明(ホンダ)に2点差での危なげのない勝利となった。 成田を追撃すべき三谷、小森文彦(ホンダ)は1ラップめが悪く、終盤の追い上げも届かず。4位は確実に順位を上げてきた田中裕人が入っている。 1ラップめ2ランプめは、宮崎航(ベータ)がトップだった。成田と同点ではあったが、宮崎にすれば快挙だった。しかし3ラップめ、それまでクリーンを続けていた第4、第5で連続5点となり、一気に10点を加算して5位に後退した。 【成田匠のコメント】 「競技中はスコアを気にしてなかったんですけど、ライバル達の走りを見ていると接戦と感じてました。とにかく5点をとらないように頑張って走りましたね。助走が短くて急な登りが多かったので、クラッチを多用してマシンはオーバーヒート気味。125ccでは無理かなって急斜面も多くて、早めに足をついてマシンを引き上げたりもしました。でも意外に125ccでも上がれちゃうんですね。やってみないとわからないんです。今日一日、いいトライアルやったなぁと感じてます」
開幕3戦を優勝2回2位1回の快進撃で進んだものの、その後負傷療養で欠場が続いていた藤巻耕太(ガスガス)が復帰してきた。そしてその緒戦を勝利で飾っている。 2位となったのは滝口輝(ホンダ)。藤巻には5点差をつけられだが、3ラップめにはオールクリーンもして、藤巻の独走を許さずという気迫を見せた。 ランキングトップの平田貴裕(スコルパ)は1ラップ目は藤巻と同点、2ラップめも2位をキープしたが、3ラップめに減点を増やして滝口に逆転を許してしまった。 4位には大ベテラン荒木隆俊が入って、A級昇格レースを優位に奨めている。 【藤巻耕太のコメント】 「怪我はもう問題ありません。セクションは自分としてはやさしめでした。3ラップ目でいちばん減点を少なくしたかったんですが、セクションが悪化したので、3ラップ目がいちばん点数が増えてしまいました。第8セクションがいちばん難しかったですね。クリーンを出せなかったのが8セクションだけなんです。残りの2戦はもちろん勝つつもりで出場します」