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写真&レポート

東北大会は黒健一が勝利
小川友幸は2位
3位の野崎史高
国際A級スーパークラス

暑い8月が過ぎ、少し涼しくなった9月2日、全日本選手権は宮城県スポーツランドSUGOで第6戦を迎えた。前日は悪天候だったが、日曜日当日は、時おり小雨がぱらつきながらも、なんとかもちこたえて、観戦に駆けつけたお客さんにもコンディションは良好。刻々と変化する路面に、ライダーはややてこずっていた節もあるが、これもまたトライアルだ。

小川友幸(ホンダ)の3勝、黒山健一(ヤマハ)の2勝で迎えた第6戦。ここで小川が勝利すると、黒山の自力チャンピオン獲得はなくなるという、黒山にとっては瀬戸際の天王山。チャンピオン争いはまさに佳境といったところだ。

「タイトル争いはまったく意識していない」という黒山だが、その言葉とは裏腹に、試合の序盤は緊張感に包まれていた。それがゆえに、第1セクションで失敗、さらに第2セクションでも高いコンクリートブロックを登りそこねて失敗と、連続5点で試合をスタートさせた。

好調だったのは野崎史高だ。第1セクションを唯一クリーン。第3セクションでは小川や田中太一(ホンダ)と同様5点となったものの、第7セクションまでを6点と、黒山12点、、田中13点小川14点に対して優位につけた。

しかし、今回のセクションはいつもより難度が高い。トップライダーでも5点になりやすい設定で、順位の変動も起きやすい。その証拠に8セクションから先、残り3つのセクションを1点でまとめた黒山が1ラップのトップに立った。野崎は第8セクションの三角岩の助走で失敗して5点、第9で1点、さらに最終セクションは時間に追われてエスケープと、終盤に大量減点をとって2位に後退した。

2位争いは、依然として野崎17点、田中18点、小川19点と接戦が続いている。黒山だけが13点で一歩リードしているが、この減点は1ラップめのタイムオーバーが加算されていないもので、正確な戦況は大会事務局の集計待ち。情報は錯綜したまま、試合は進んでいく。

2ラップめ、黒山は完全に調子を上向かせた。点数的には1ラップめの13点に対して12点と大差ないが、1ラップめにアウト可能だった第1セクションは、いまやコンディションが悪化して全員5点となっていたし、第3せくしょんもまた全員が5点となった。そういう状況においては、黒山の減点12は最小減点といっていい。

崩れたのは野崎だ。1ラップめ最終セクション、ライバルがクリーンばかりのセクションをエスケープしたのは、その後の展開にも尾を引いたようだ。野崎の2ラップ目は1ラップ目の倍に近い29点。これで田中には同点に追いつかれてしまった。

小川は1ラップめの4位から、野崎の乱調に乗じて2位に進出するが、黒山追撃は小川をしてもむずかしかった。2ラップめ中盤までは黒山にプレッシャーをかけ続けるも、最終セクションで5点となってその差はちょうど10点差に。このあたりで、小川はこの日の目的を優勝争いから2位キープに変更しつつあった。

ところが、小川が黙々と2位キープに向かってトライする一方、黒山が3ラップめ終盤に調子を崩した。第7セクションで5点、第9で1点、さらに最終セクションで5点と、1ラップ2ラップともに1点ずつでまとめていた後半4セクションで、いきなり11点を失った。これにタイムオーバーが勝敗を左右する要員として加わるから、勝負は集計を待たねばわからないという汗握る状況となった。

結果、なんと黒山はたった1点差で小川に勝利していた。小川は3ラップめの5セクション以降を3点でまとめていたから、どこかであと1点2点減点を減らしていれば、シーズンの行方を大きく左右する1勝を得られたことになる。逆に黒山は、幸運を味方につけての粘り勝ちとなった。

トップ争いからは15点ほどの点差となったが、3位には野崎が入った。田中との勝負は、結局3点差。本来はトップ争いに加わるべき二人だが、今回は3位争いが白熱する結果となった。

渋谷勲はチームとの契約を解消して北海道以降欠席が続いている。坂田匠太はケガのためひきつづき欠場。7台参加で、井内将太郎(ベータ)が5位、田中善弘(ガスガス)が6位で、負傷欠場が続いていた尾西和博(ホンダ)が復帰2戦目を戦って最下位の7位となった。

【黒山健一のコメント】

「3ラップの第7セクションと最終の5点がなければ万々歳の試合でした。優勝はうれしいですけど、そういう点で反省点の多い大会です。反面、久々にふだんの練習通りに走れたセクションもあって、よかったです。セクションがある程度難しかったので、そういった設定にも助けられましたね。簡単なセクションで神経戦となったら、5点を取ったら取り返せません。だから今回はラッキーでしたよ。チャンピオンを争いきことは考えていません。あとは残り2戦を乗り切るだけです。精一杯やってチャンピオンになれればよしだし、無理なら、それはそれですから」

【小川友幸のコメント】

「1点差の2位はとっても悔しいです。競技中は自分の中ではもう少し離されたと思ってたんですけどね。1ラップ目の第4セクションまではリードできてたんですが、第5で失敗しました。その失敗が影響して、最後まで引きずってしまったようです。ポイントラインキングではトップにいるので、今回はもうちょっと離しておきたかったところです。今日のような、ミスの多い試合展開でも1点差だったので、ある意味で自信につながったとも言えます。残り2戦。なんとしても攻めのトライアルで行きますよ」

【野崎史高のコメント】

「SUGOはいつもいい結果を残してますし、好きな場所なのに悔しい結果になりました。スタート直後にちょっとしたマシントラブル、第3セクションでハンドル交換。1ラップ目は点数的にはまあまあだったんですけど、結局時間が足りなくなってバタバタ慌てる試合になってしまいました。結果3位で良かったという感じです」
 

125ccマシンで
連勝する成田匠

国際A級

125ccでの挑戦を続ける成田匠(ヤマハ)が4勝目を挙げた。今回も、そこここのセクションで125ccを懸命に走らせる成田の姿を見ることができたが、結果を見る限り、三谷英明(ホンダ)に2点差での危なげのない勝利となった。

成田を追撃すべき三谷、小森文彦(ホンダ)は1ラップめが悪く、終盤の追い上げも届かず。4位は確実に順位を上げてきた田中裕人が入っている。

1ラップめ2ランプめは、宮崎航(ベータ)がトップだった。成田と同点ではあったが、宮崎にすれば快挙だった。しかし3ラップめ、それまでクリーンを続けていた第4、第5で連続5点となり、一気に10点を加算して5位に後退した。

【成田匠のコメント】

「競技中はスコアを気にしてなかったんですけど、ライバル達の走りを見ていると接戦と感じてました。とにかく5点をとらないように頑張って走りましたね。助走が短くて急な登りが多かったので、クラッチを多用してマシンはオーバーヒート気味。125ccでは無理かなって急斜面も多くて、早めに足をついてマシンを引き上げたりもしました。でも意外に125ccでも上がれちゃうんですね。やってみないとわからないんです。今日一日、いいトライアルやったなぁと感じてます」


怪我から復活
さっそく優勝した藤巻耕太

国際B級

開幕3戦を優勝2回2位1回の快進撃で進んだものの、その後負傷療養で欠場が続いていた藤巻耕太(ガスガス)が復帰してきた。そしてその緒戦を勝利で飾っている。

2位となったのは滝口輝(ホンダ)。藤巻には5点差をつけられだが、3ラップめにはオールクリーンもして、藤巻の独走を許さずという気迫を見せた。

ランキングトップの平田貴裕(スコルパ)は1ラップ目は藤巻と同点、2ラップめも2位をキープしたが、3ラップめに減点を増やして滝口に逆転を許してしまった。

4位には大ベテラン荒木隆俊が入って、A級昇格レースを優位に奨めている。

【藤巻耕太のコメント】

「怪我はもう問題ありません。セクションは自分としてはやさしめでした。3ラップ目でいちばん減点を少なくしたかったんですが、セクションが悪化したので、3ラップ目がいちばん点数が増えてしまいました。第8セクションがいちばん難しかったですね。クリーンを出せなかったのが8セクションだけなんです。残りの2戦はもちろん勝つつもりで出場します」



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