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SUPERBIKE RACE in MINE


GP250

文部科学大臣杯 2006年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第38回MFJグランプリ SUPERBIKE RACE in 鈴鹿
主催:鈴鹿サーキット(5.821Km)
決勝レポート
DATE:2006-11/5
■開催日/予選:11月4日(土)、決勝:11月5日(日)  ■天候/予選:晴れ・ドライ 決勝:晴れ・ドライ
■開催場所/三重県・鈴鹿サーキット(5.821Km) ■観客数/予選:14,000人・決勝:17,000人

横江竜司が6連続ポールポジション、6連勝で王座に着く!

 3番手グリッドからスタートした宇井陽一がホールショットを奪い、ラタパー・ヴィライロー、小林龍太、高橋江紀、及川誠人、横江竜司と続いていく。横江に一矢を報いたいラタパーは、S字で宇井をかわしてトップに立つと積極的なライディングでレースをリードしていく。横江は、クラッチにやや問題を抱えていたため、スタートで出遅れるが、落ち着いてポジションを回復し、オープニングラップで3番手に浮上する。ラタパー、宇井、横江と等間隔で続いていたが、4周目に横江は、宇井を射程に捕らえると逆バンクで2番手に上がると、2分12秒台にペースアップ。ラタパーとの差を詰めると、7周目のデグナーカーブで前に出る。ラタパーもすかさずヘアピン手前で抜き返しトップを死守。8周目のシケインでは、再び横江が前に出るが、ラタパーもピタリと横江のテールをマーク。12周目のホームストレートで横江をパスすると、自己ベストをマークする走りで横江を引き離しにかかる。

 後方では、宇井が単独走行で3番手、4位争いは、混戦だったが、5周目に及川が転倒、10周目には秋田貴志がマシントラブルで戦線を離脱。山崎郡、後方から追い上げてきた高橋巧、濱本裕基、秋谷守などがバトルを繰り広げていた。

 レース終盤を迎え、ラタパーと横江のトップ争いのペースは上がる一方。横江は、ラスト2周となる16周目に、このレースのファステストラップとなる2分12秒033をマーク、シケインでラタパーをかわしてトップに立つと、そのままラストラップに突入する。ストレートで横江を圧倒するラタパーは、バックストレートでいとも簡単に前に出るが、横江もピタリとラタパーをマーク。シケインへのブレーキングで前に出て、そのままトップでチェッカー。6戦連続ポールポジションから、6戦全勝を飾る快挙を成し遂げ、全日本チャンピオンに輝いた。ラタパーは、今回も悔しい2位、3位に宇井が入り、2戦連続表彰台でシーズンを締めくくった。4位に、激しい追い上げを見せた高橋巧が入り、以下、山崎、秋谷、泉本真宏、櫻井大幸、伊藤勇樹、濱本の順でチェッカーフラッグを受けた。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝・シリーズチャンピオン/横江竜司
朝のウォームアップでラタパーが速かったので厳しいレースになると思っていた。レース前は、チャンピオンの方が大事と思っていたけれど、レース中盤には、勝ちたい気持ちが大きくなっていた。コースインしたらクラッチの調子が悪く、スタートは絶対に遅れてしまうと思っていたので、出遅れても落ち着いて走ることができた。ペースも速かったし“これはまずい展開になった”と思っていたけれど、最後は、思った通りの展開で前に出られたのでよかった。最後にいい内容のレースができたし、全戦でポールポルポジションから優勝という結果を残せて素直にうれしいです。来シーズンは、海外やJSB1000クラスなど、ステップアップと呼べる舞台で走りたい。

2位/ラタパー・ヴィライロー
最終戦だし、チームもマシンをいい状態に仕上げてくれたので絶対に優勝したいと思っていた。いいレースができたと思うけれど、横江さんは経験のあるライダーなので、さすがですね。一生懸命走ったけれど勝てませんでした。

3位/宇井陽一
前回の岡山と抜いていくライダーが違っただけの展開だった。まさかラタパーくんが先に来るとは思っていなかったのでビックリした。横江くんに抜かれてから、少しでもついていければと思って頑張ったが、予想以上のハイペースだった。離されてからは、ずっと単独走行だったのでプライベートテストみたいだったが、タイヤをうまく使うことができたレースだと思う。来シーズンは、今年より上を目指していきたい。


 
   
 
     
 
     
 
   
 
     
 

GP250表彰式に引き続き、2006年全日本選手権チャンピオンのフォトセッションが行なわれた。

右からGP250・横江竜司、JSB1000・伊藤真一、ST600・安田毅史、GP-MONO(国際)山下佑、GP-MONO(国内)森隆嘉

※GP125・中上貴晶は欠席

   
Photo:H.Wakita/Y.Harada
 
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