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SUPERBIKE RACE in MINE


ST600

文部科学大臣杯 2006年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 SUPERBIKE RACE in 筑波
主催:筑波サーキット(2.070Km)
決勝レポート
DATE:2006-5/14
■開催日/予選:5月13日(土)、決勝:5月14日(日)  ■天候/予選:雨・ウェット 決勝:曇時々晴・ウェット/ドライ
■開催場所/茨城県・筑波サーキット(2.070Km) ■観客数/予選:2,300人・決勝:11,500人

渡辺篤が安田毅史とのバトルを制しST600初優勝!

 3番手グリッドスタートの安田毅史が好ダッシュを見せ、2戦連続でホールショットを奪いレースをリードしていく。ポールポジションの渡辺篤が2番手、以下、鶴田竜二、藤原儀彦、奥野正雄、高橋英倫、大崎誠之と続くが、スタート直後の第1ヘアピンで混戦の中で藤原が転倒。これを避けるために大崎が遅れてしまう。
  トップを走る安田は、今回もオープニングラップからペースを上げ、4周目には、2番手の渡辺に1秒以上の差をつけていた。しかし、渡辺も徐々に差を縮めていき10周目には、安田のテールを捕らえることに成功する。その後方では、奥野、鶴田、酒井大作、森新、新垣敏之、生形秀之、山本琢磨、稲垣誠、寺本幸司、大崎、中山真太郎と数珠繋ぎで続いていた。この集団の中で、開幕戦のウイナー酒井は、ポジションを上げていき、11周目に3番手に浮上していた。しかし、12周目のMCコーナーの切り返しで痛恨の転倒。悔しいリタイアとなってしまった。酒井の転倒で、再び3番手に浮上した奥野だったが、その背後に新垣が迫る。新垣は、その勢いのまま14周目に奥野をかわすと、59秒台で周回し、4番手以下を引き離していく。

 トップ争いは、16周目の1コーナーで渡辺が仕掛け、初めてトップに立つが、その直後のダンロップコーナーで安田が渡辺のインを突いて抜き返す。そのまま周回をかさねレース終盤に突入。26周目に渡辺が、27周目に安田が、それぞれ1コーナーでトップを奪う。そして、29周目の1コーナーで再び渡辺が安田をかわしてトップに立ち、最終ラップに突入していく。必死にトップの座を守る渡辺、前に出たい安田との手に汗握るバトルは、バックストレートから最終コーナーのブレーキングを安田が遅らせるが、タイヤがスライドしてしまい勝負あり。渡辺がST600クラス初優勝を飾った。安田は2位でゴール。3位には新垣が入り、久しぶりに全日本の表彰台に上がった。以下、寺本、大崎、高橋、森の順でゴールしている

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/渡辺篤
ST600のマシンに乗る機会が少ないのでセッティングが出ていない。そんな状況だから、レース中はとにかくいっぱいいっぱいだったし、前に出られるときに出る感じだった。安田くんといいバトルができたし、レースをするのが楽しくなっていますね。

2位/安田毅史
去年のレースよりペースが遅かったし渡辺さんが様子を見ているのかと思っていた。最後にスパートをかけようと思っていたけれど、うまくいかなかった。(1コーナーで)来るのは分かっていたけれど抑えられなかった。最後に勝負を仕掛けたけど、タイヤがすべってしまい勝てませんでした。悔しいですが、お客さんによろこんでもらえたら、うれしいですね。

3位/新垣敏之
41歳で表彰台に乗れるなんてね。このレースに出ると決まったのが1カ月前。大阪までバイクを取りに行ったり、時間のない中で準備をしてきた。もうちょっとスタートで前に出られればトップ争いについていけたと思う。乗りやすいし、600のマシンの進化はすごいね。


  ST600クラス決勝スタート
   
  渡辺篤と安田毅史は激しいバトルを展開
   
   
     
  渡辺篤は待望の優勝
   
  3位を激走する新垣敏之
     
  ST600クラス表彰台
     
  600の決勝レース終了後、今年の開幕戦もてぎST600決勝レース中に亡くなった加藤直樹選手を悼み、黙祷が捧げられた。
また、スタンド裏に設けられた特設ブースには、たくさんの人が訪れ、献花や記帳などで故加藤直樹選手を偲んていた。
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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