文部科学省は10日、オートバイのトライアル国際A級ライダー、藤波貴久(24才)にスポーツ功労者顕彰を贈りました。顕彰式は同省の大臣応接室で行われ、中山成彬大臣から藤波選手に顕彰状と記念品が手渡されました。 藤波選手は三重・四日市市出身。全日本チャンピオンを経て16才から世界選手権に参戦。 2004年FIM(国際モーターサイクリズム連盟)トライアル世界選手権で8勝を挙げ、モーターサイクルスポーツ大国のヨーロッパ、アメリカ以外で初めて、年間総合チャンピオンを獲得しました。 この功績により、10月14日には四日市市スポーツ栄誉賞(本年創設)を受けています。 ◆トライアル競技 トライアル競技は、専用のオートバイを駆り、競技用コース途中に設けられた採点区間(セクション)で、いかに減点されることなくスムーズに走り抜けられるかを競い合うスポーツです。1競 技は5時間にもおよぶため、走行技術の正確性だけでなく、採点競技独特の精神力の強さが求められます。 ◆スポーツ功労者顕彰 スポーツ功労者顕彰は、我が国スポーツの向上と振興に関し、特に功績顕著な者をスポーツ功労者として文部科学省が顕彰するものです。顕彰の対象はオリンピックメダリスト、世界選手権優勝者、世界記録更新者、それらの指導者及び多年にわたる功労者です。 モーターサイクルスポーツでは、藤波選手が加藤大治郎(2001年)に次ぐ2人目の受賞です。