レースは松田選手の完全優勝! シリーズチャンピオンの栄冠は松野選手に!! 2015全日本スノーモビル選手権 第5戦(最終戦) 開催日:3月1日(日) 会 場:北海道虻田郡真狩村特設コース 天気:曇り 開催クラス:スーパークラス / A級S1 / A級S2 / B級S1 / B級S2 / B級S3 / ジュニア 雪不足のため、会場が美瑛・ウィズユー四季彩の丘特設コースから第3戦と同じ真狩村特設コースへと変更になった全日本スノーモビル最終戦。真狩特設コースは、富士山に似た美しいシルエットから”蝦夷富士”とも呼ばれている羊蹄山を臨める場所だ。同選手権最高峰となるスーパークラスのコースには、6連ジャンプにビッグテーブルトップ、2連テーブルトップが設置された。 最終戦までチャンピオン争いがもつれこんだスーパークラス。とはいえ、第4戦終了時点でトップと3位以下は48ポイント以上の差。それためチャンピオン争いは、前戦まで120ポイントを獲得してランキングトップの♯7 / 松野 元選手と、104ポイントでランキング2位の♯8 / 國分将太郎選手、この2人の一騎打ちとなった。 午前中に行われたスーパークラス第1ヒート。松野選手がマシン1台分リードしてホールショットを奪うものの、前戦で2連勝している♯6 / 松田智典選手が1ラップ目で松野選手をパス。松野選手は松田選手に食らいついていくが、その差は周を重ねるごとに開いていった。後方では、ファーストラップ4番手にいた♯2/佐野友介選手と8番手にいた♯1/ 佐々木雅規選手が追い上げ、松野選手に迫っていた。そして6連ジャンプの先、8番ポストで佐野選手が松野選手をパス。佐々木選手も松野選手を抜き、後半になると♯6-♯2-♯3-♯7-♯8の順でレースが展開された。松田選手は安定した走りでトップをキープ。その後ろでは佐野選手と佐々木選手の2位争いが激しくなっていたが、6連ジャンプで佐野選手の抜こうとした佐々木選手が転倒。マシンを起こしている間に順位を落とし戦線離脱してしまう。また、チャンピオン争いもしている松野選手と國分選手は3位争いを展開。しかしながら第一コーナーでマシンがぶつかるほどの競り合いで松野選手がリードし、そのまま3位を守り続ける。結果、松田選手がトップでチェッカー、2位に2011年〜2013年まで3年連続チャンピオンを獲得するも2015年は最終戦のみの参戦だった佐野選手、3位には松野選手が入った。 2015年シーズンを締めくくる最終レースとなった第2ヒート。好スタートを切った♯12 / 佐藤義暢選手が2ラップ前までレースをリードする。後方では2ラップ目に入った直後、國分選手が転倒を喫し、復帰するも順位を落としてしまう。3ラップ目には松田選手が佐藤選手をパスしてトップに浮上。第1レースのように後続を引き離していくが、そこに喰らいついたのが昨年のチャンピオン佐々木選手。佐々木選手が松田選手に追いつく場面も多々あったが、そのたびにかわされてしまったり、バックマーカーにてこずり、なかなか前に出られない場面が続いた。結局、3位以下には30秒以上の差をつけ、第一ヒート同様圧倒的な速さを見せた松田選手が優勝、2位に佐々木選手、3位に佐野選手が入った。 また、チャンピオン争いは第1ヒート3位、第2ヒート7位の松野選手が、國分選手に17ポイントの差をつけて、スーパークラス10年目にして初めて年間チャンピオンを獲得した。 ■ライダーのコメント ●総合優勝 / 松田智典選手 「スタートで出られましたし、2レースとも自分の思うような走り方ができたので満足です!」 ●総合2位 / 佐野友介選手 「今シーズンはフル参戦を休んでいたのですが、最終戦はこれまで応援してくれた&心配してくれたファンの方たちに元気な姿をみせたかったのと、自分が出場することでスノークロス(スノーモビル)ってやっぱり面白いのだという事、そして少しでも盛り上がってくれたらと思い参戦しました。ただ、練習を3回ぐらいしかしていなくて、それがレースに影響してしまい、守りの走りになってしまいました。やっぱりレースは面白いので、来年また出場できたらいいなと思います」 ●総合3位 / 佐々木雅規選手 「ヒート1で抜きにかかったのですが、失敗して転んでしまったのが残念です。ここ数戦、新型マシンが不調で今回もどうなるか分からなかったのですが、上手いこと走ってくれて、それがヒート2では2位という結果に繋がったのかなと思います。ただ、ずっと松田選手の後ろを走ったのが悔しくて…。この悔しさを来年にぶつけたいと思います」 ●2015年シリーズチャンピオン / 松野 元選手 「スノーモビルのレースを始めて20年目、スーパークラスに昇格して10年目にして、やっと自分にもチャンスがやってきたのだと思います。それをものにできたことが嬉しいです。今シーズンは、今までヒート優勝をしたことがなかったので、それを目標にしてきました。その結果、3回ヒート優勝ができ、それがチャンピオン獲得につながったと思います。来年またチャンピオンを獲得して、連覇したいですね」