日時 :平成19年11月11日(日) 会場 :矢谷渓谷トライアル場 主催者 :MFJ九州支部 天候 :晴 観客数 :320名 参加台数:グランドチャンピオンクラス 43名(1名不参加) エンジョイクラス 2名 19回を迎えるトライアルグランドチャンピオン大会。今年は九州大会として熊本県矢谷渓谷トライアル場で開催された。 暖かい陽だまりの下秋の紅葉に包まれた渓谷に、北は福島、南は沖縄からトライアル国内ライダーが集結し、自然を生かした地形でのトライを満喫した。 今大会の注目は、関東から参戦しているNAの松岡一樹。MFJトライアルアカデミー一期生として関東選手権最終戦のNAクラスで優勝を飾った実力派ライダーである。地元熊本からの松浦翼のダイナミックなトライも見逃せない。関西出身の本大会紅一点、長谷山ちえみは中国選手権ランキング3位でIBへの昇格がすでに決定している。元IAホンダワークスライダー山本弘之の息子である山本直樹、四国選手権NBランキング1位のジュニアライダー吉良祐哉、沖縄から参加の今大会最年少13歳の冨名腰慶亮、中部の17歳安藤政弥、近畿のNAランキング3位中村雄輔、4位中田幸佑等、来年度の全日本IBクラスで話題をさらうことが予想される様々なライダーが出場している。 第1ラップの持ち時間設定は無いものの入念なセクションの下見が行われ、時間を費やす選手が多い中、♯4橋口、♯20中村、♯23松浦で2ラップ目へ突入。第2ラップで♯31長谷川、♯23松浦、♯中田と、順位がめまぐるしく変わる、息詰まる試合展開。優勝は誰が獲得するか最後まで目が離せない状況で迎えた最終ラップ、第1ラップと第2ラップと安定したスコアを獲得した松浦翼が地元の意地を見せ、総合優勝を獲得した。2位には長崎の元IBライダー橋口智彦が第1ラップのアドバンテージを生かし、2位を獲得。3位に滋賀からエントリーの中田幸佑が入賞。九州勢がワンツーフィニッシュを飾った。 また、特別賞として13歳と57歳の最年長・小賞が冨名腰選手と中山選手へ授与された。 本大会のエントリー46名中十代のライダーが14名、二十代のライダーが10名と、半数が次世代のトライアルを担う若者であり、グランドチャンピオン大会の本来の意義が見出せた大会であった。